中間領域を設けた落ち着きのある生活空間
建物の老朽化に伴う、既存建物を残しながらの改築計画です。敷地は片側が山林で、片側が沢という限られた敷地条件のもと、入居者・来客用と厨房・サービスへの動線明確に分離し、安全なアプローチ計画を実現しています。
2・3階の居住エリアは1フロアを10~11人の4つのブロックに分け、各々に食堂・キッチンを設けることでユニットケアへの対応が可能な構成としました。個室と2人居室で構成し、2人居室はベッドごとに窓を設けるとともに部屋の途中までを間仕切壁で仕切ることで、より個室に近い環境を確保しています。居室前の廊下はアルコーブ状とし、居室の個別性を高め、落ち着いた空間となるよう配慮しました。トイレは分散配置して居室との距離を短くするとともに、様々なタイプのトイレの用意することで、障がいの違いに対応できる計画としました。
建築主 | 社会福祉法人 北海道ハピニス |
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所在地 | 北海道札幌市 |
構造 |
本体棟:鉄筋コンクリート造 付属棟他:鉄骨造 |
階数 |
本体棟:地上3階 付属棟他:地上1階 |
延床面積 |
本体棟:4,310㎡ 付属棟他:390㎡ |
竣工年月 | 2011年3月 |
撮影 | 新津写真 |
備考 | 関連施設:北海道ハピニス 和幸園 |